査小欣の小春へのインタビュー

査小欣と小春

長いので少しずつ訳します。
インタビューアー:査小欣(雷霆881)

陳小春は愚直な人、インタビューに対してはおっかなびっくり。ナーバスな話題には、ひとつひとつの答えをよく考えて、誰かを傷つけないように、怒らせないように。気まずい話題には頭を掻いて、へへへと笑い、子供のように「答えないよ。からかわないで」という。ある時は、通行人の目でさえ、彼には悪意があると感じられる。あるいは彼の世界では、マイナスが大きくなっているのか。これは彼が庶民の出身で、底辺から這い上がろうとし、仕事も起伏があり、白い眼で見られたこともあり、多少の屈辱を味わってきたからかもしれない。(略)
・舞台の上で
査小欣(以下:査):陳小春、新しいCDは《鬥》というけれど、特別な意味があるの?
陳小春(以下:春):僕が感じるのは、香港音楽界と芸能人たちはどうしてつねに争っているんだろう?ってこと。
査:人は争って、進歩があるのよ。
春:たしかに争ってこそ進歩があると思うけど。
査:「鬥」は悪いことだと思っている?
春:はい。
査:「打家劫舎、坑蒙拐騙」を歌の中に入れているけど、これはどういう意味?
春:香港ではこれらの文字がよく使われていると思います。僕はちょっと変わった歌の題名をつけるのが好きなんです。
査:小春みたいな芸能人は少ないと思うわ。このCDを例にとれば、本来はこの写真をカバーに使う予定ではなく、横向きにシルエットに替えて、10数万の印刷費を使ったんですって。それにそれは自分で出して、絶対に替えたいといったと聞くけど。それは辛いことじゃないの? 一生懸命稼いだお金を使って。価値のあることなの?
春:僕は8年広東語のアルバムを出していませんでした。今回は全部自分で曲も選びました。僕はこのアルバムが好きだし、愛しいと思っています。僕はMVも自分でお金を出して撮りました。
査:香港の芸能人はそんなに可哀想なの。自分でお金を出してアルバムを出さなくちゃいけないの?
春:自分が好きなアルバムを作ることができるんですから、その価値があると思います。
査:そんなにあちこちにお金を使って、儲けられるの?
春:痛いとは思ってません。自分が好きなアルバムが出来るなら、僕は価値があると思っています。アルバムが売れるかどうかは僕がコントロール出来ることではありませんから。
査:100%よくやったと。
春:消費者がサポートしてくれなければ、それはもうしょうがないことです。僕が嫌いなら買う必要はありません。しかし不法ダウンロードはしてほしくない。それは「打家劫舎、坑蒙拐騙」となんら変わりないですから。
(つづく)