新しい歌は感動を

小春は映画と音楽ではまったく違う。音楽という範疇では、彼の作品は総じて少しばかりクール。初期の自嘲的なペシミスティックな曲から愛嬌のある求愛の歌まで、彼は一貫して新鮮さと変化を求めてさまざまな種類の表現を試みている。最近はHip Hopとロックの間をただよい、独自の音楽スタイルをつくり出している。「映画はどちらかというと受け身。誰かが僕にオファーしてある役を演じる。だけど音楽は違う。どの歌を歌うのかを決めることもできる。いろいろなプロデューサーやクリエイターとの合作で、変われる可能性が大きい」。音楽について話すと、小春は映画について話すより口数が多い。筆者が口を挟む空きもない。彼は自分の音楽世界の中に没頭してしまったようだ。以前ある報道で、二度と歌わないと伝えられたことがあったが、今の彼を見ると、彼は歌を諦めてはいないようだ。「それは会社のいたずらにすぎないよ。自分は歌を諦めない。歌う技術では、自分が優れていなことは良く分かっている。だけど歌を歌うということは、声がいいだけはなく、感情を込めることが大切だと思っている。歌も演技も共に物語りだ。感情を込めるのは音楽の方がよりストレート、リズムも重要だ」。
by「milk」241号

息切れ、今日はここまで。続きは明日。もう1日まってね。